『ゴルフメンタルゼミ(2):ネガティブは甘い味』
「ネガティブなこと」は「苦手な人」同様、「早くあっちに行って👋」と避けたがるものですが、これは一般的な反応です。
そして、意外や意外、そのことが本当に正しい反応なのかどうかをよく確かめられずに習慣化してしまっている反応でもあります。
自らの能力を「最大限に発揮する」ため、あるいは自分が身につけた技術を「割引なく発揮するため」のメンタルの在り方を考える時、この一般的な反応をしてしまっているようでは人並みのことしか発揮できません。
今回はその反応と改善策についてレッスンしましょう♫
⚠ ゴルフの技術習得と同じで本メンタルレッスンの内容の効果が実現するまで(1)内容を何度も読み込んでいただいて、(2)ご自分の生活の中で実践練習をしていただく必要があります。
❑ 仕組みを知る
ネガティブなこと、ここでは「落ち込んだ😥⤵」というときの
「落ち込み⤵」
を例にして講義をしていきましょう。
「落ち込んだ時😥に嬉しい😄」というのはあまり耳にしたことがないですね。
「落ち込んだ時は嬉しくないもの」です。
人はたとえば熱いものに触れた時など、自分の身を損なうものに接触しますと反射的にそれから離れようとします。
そして常に自分の身を損なうものが来ないかどうかアンテナを張って生きています。
熱いものは物理的な身体に関わるものですが、身体に危害が加わるものの他に精神的な方面でも同じような反応が見受けられます。
たとえばあなたが良い感じのラウンドをしてきていて、
「このまま良い感じでラウンドを終えられそうかな?」
と思っていたところ、何でもないホールであまりやらかしてしまうこともない単純なミスをしたとします。
多くのゴルファーはその現実を目にした途端、ある種の感情が芽生えると思います。
そして、その後、怒り💢にしても落ち込み😥にしてもネガティブなことが「心」を占めることになるでしょう。そして、そのネガティブな心に縛られて次の行動、そしてその次の行動がその心に影響されていくことになります。
一般的に私たちは「落ち込み」などのネガティブなことは「善くないもの」と決めつけています。
そして「善くないもの」に自分が染まっているので、その状態から出てくるどんな行いも「善くないもの」になる・・・とこのように自分で思い描いて、そしてその通りの現実を生み出して、
「ネ、だから言ったでしょ? 私こうなっちゃうとダメなのよ」
というようなことを言ってそれを自己証明して、そのネガティブなものに自分が占領されてしまうとネガティブな結果や自分の望まない結果を引き起こすという信念をさらに確かなものにしていきます。
まずはこの仕組みをはっきり理解しましょう。
さて、それではこのような流れは「しようがないもの」なのでしょうか?
この流れとは違う道を歩む選択肢は私たちには残されていないのでしょうか?
私たちには「その他の選択肢はない」と思いがちですが、実は
「その他の選択肢はある」
のです。
そして、その選択肢があることを知り、その選択肢を選択することによって「結果」が変わってきます。
そこがメンタルに取り組んでいるゴルファーとメンタルに関心を払っていないゴルファーの
ひとつのではあるが、大きな「差」
になって現れてきます。
それでは次にどのような「✨他の選択肢✨」があるのかについて見てみることにしましょう。
❑ ネガティブなことは本当にネガティブ?
まず疑わなければならないことは「一番疑いづらいこと」、あるいは「疑うことすら気づかないこと」かもしれませんが、
「ネガティブなことは本当にネガティブなことなのか?」
ということです。
「えっ、何?」
とお思いになられた方もいらっしゃると思いますが、「当たり前」だと思っている常識の中に解決の糸口があることもしばしばあります。
「常識」が「問題を作っていた」
ということですね。その場合には「常識」を一旦外しませんと堂々巡りで答えは出ないことになります。
「ネガティブなことは本当にネガティブなことなのか?」ということを見ていく時に役に立つメンタルの切り口が次の切り口です。
◆ 「結果」の真実
ただ単にものが「ポコンと生じる」ということはありません。
前回のメンタルゼミ『ゴルフメンタルゼミ(1):見逃す』で詳しく書いてありますので、未読の方やもう一度ご確認されたい方はこちらをどうぞ。
『ゴルフメンタルゼミ(1):見逃す』
ゴルフをしていますとミスショットが引き金になって心や感情が揺さぶられて、その後のショットの際の動きに影響が出ることがありますね。 今回はそのことへの対処…
その「原因」は単純な一つの「原因」ではない、さまざまな「原因」が絡み合っての「原因」であったとしても、いずれにしても「原因」があっての「結果」ということであればネガティブなことが生じる「結果」には何らかの「原因」があったということです。
ネガティブなことが生じたのであれば、その原因は「何か善くない原因」だったのでしょう。いわゆる「悪因」ですね。
そして「結果」というのは実のところ
「原因の精算がなされつつある瞬間」
なのです。
これは菌が体の中に入った際のことを観察しますとわかるようになります。
菌を侵入させた(悪因)ことで自然の理が「熱」を製造して出したり、「膿(うみ)」を製造して出したりして「病の症状」を引き起こします。
「熱」が出ている最中や「膿」が出ている最中は苦しく、人によっては自分のことを「見るに堪えない」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、一方で体が元に戻るプロセスにいるということを考えれば、その状態は必ずしも「ネガティブなもの」ということとは言い切れないと思います。
「原因」と「結果」の法をきちんと観ない人は「病」をただ単に「不運」で「病」が巡ってきたと観ます。
「原因」と「結果」の法をきちんと観ることができれば、同じ「病」が
浄化のプロセスでもある
ということがおわかりになると思います。
誤解のないように申し上げますが、人には自由がありますし、物事にも「こうである」と断定できるものはありませんので、物事をどのようにご覧になるのもよろしいかと思います。
ただ、こちらのメンタルゼミでは「心」が少なくとも自分の実力の邪魔をせず、出来ることなら、「心」の未知の力をも発揮したいという観点からお話していますので、そのようなことをお求めになられているゴルファーであれば
「ネガティブなことの現れは『過去の精算終了中!!』で今後は一つ良くなる😄」
と受け取りたいですね。
大きなネガティブなことはそれだけ皆さんの「大きな負の遺産の精算」ですから、その目の前のネガティブな現象に不平不満、嘆きなどのまた新たなネガティブな原因を植えなければ、さらに大きな変化をお感じになられることになります。
名僧の一人は
「ネガティブなことは甘い味」
という内容の言葉を残していますし、名僧の一人に数えられる良寛和尚も災難に遭った仲の良かった知人に手紙の中で次のようにおっしゃっております。
【良寛和尚の言葉】
災難に逢う時節には災難に逢うがよく候(そうろう)、
死ぬる時節には死ぬがよく候
是はこれ災難を逃るゝ(のがるる)妙法にて候
須崎訳&プチ解説:
災難に逢う時に災難に逢う、死ぬときに死ぬ、これが災難を逃れる真(まこと)に不思議な摂理だよ。
良寛和尚が「逢う」という字を使っていることに注意してみてください。災難に遭うの「遭う」という字ではなく、「愛しい人に逢う」などの時に使う「逢う」を使っています。
この良寛和尚の言葉を噛(か)みしめる時、私はナチの収容施設から生還してその後の人生を全うしたV.E.フランクルの『それでも人生にイエスという』という本とその内容を思い出さずにはいられません。
今回の講義内容を知らずに和尚の言葉を読みますと、「何と冷たい」とお思いになるかもしれませんが、今回のお話を理解されていらっしゃれば和尚の言葉も違ったものとしてあなたのお心に響くのではないでしょうか?
世の中をよく観察していますとたとえば長生きするために体に悪い物を一切遠ざけて潔癖に生きていた方が意外に早くにお亡くなりになったり、逃げた(得した)つもりが逆に早くにつかまった(かえって損をした)ようなことがあることにお気づきになると思います。
今までネガティブなものから逃げ回ることしか考えていなかったあなたが、もし、もしですよ、
「このネガティブな状況をしっかり観届けよう」
あるいは
「ネガティブな状況が通り過ぎるまでジッとしていよう」
と思うことができれば、そのときあなたのメンタルの力は大きくなっていて、その時、あなたのゴルフでは知らず知らずに変化が起きていることでしょう。
❑ 今回のプチまとめ
◯ 「結果」は「原因」の精算地点。
◯ 「ネガティブな結果」は「精算されて一件落着」のサイン。これからは良くなるんだと「喜ぶ😄」。
◯ 「ネガティブな結果」を引きずるとそのネガティブなことがさらなる「原因」となるので要注意⚠。
ゴルフはある程度打てるようになったら、メンタル80%、技術20%。
あなたの「心」が変わり、ゴルフに変化が出る喜びを体験できますように!!
今回もお読みいただきまして有難うございました😃
また一緒に楽しみましょう!!