最近、私はブッチ・ハーモン氏も認める同氏のレッスン技術に大きな影響を与えましたジョン・ジェイコブス氏(イギリス)の講演会(※1)から同氏の指導哲学を学んだので、ご興味のある皆さんにおすそ分けしたいと思います(※2)。

 

※1 出典:PGA 5th European Golf teaching and coaching conference ‘99 John Jacobs氏の講演 ”From the set-up to the impact” より

※2 以下は須崎が翻訳し、要約したものです。各見出しは須崎がその内容から設けたものであり、実際の講演の中では登場しないことをご了承ください。

 

 

 

◎ ボールは「クラブフェース」にのみ反応する

 

 

私にとって

 

 

「ゴルフとは『ボールがどう飛ぶか?』」

 

 

ということです。

 

大きな筋肉が動こうが、小さな筋肉が動こうが、ボールが反応するのは

 

 

(インパクトの際の)「クラブフェース」

 

 

です。

 

ゴルフをプレーするとき、すべての努力は

 

 

クラブフェースが正しくボールに出逢うこと

 

 

に注がれます。

 

私の人生は

 

 

ゴルファーに出来るだけ最高のインパクトをしてもらうよう最高のポジションに導くこと

 

 

でした。

 

ゴルフをプレーする際には、ストレートな球を打つにはまずボールにクラブヘッドがスクエアに当たるようにする必要があります。

 

インパクトの際にはクラブヘッドは「スクエア」「クローズ」あるいは「オープン」のいずれかになる可能性があります。

 

次にインパクトの際に軌道が目標に対してスクエアになる必要があります。・・・インサイドアウトでもなく、アウトサイドインでもなく。

 

それと正しいボールへの入射角が必要になります。入射角には急激なものと緩やかなものなどがあります。

 

入射箇所はボールに一致しないといけません。

 

たとえばクラブフェースがクローズでインサイドから振り下ろしますと最下点はボールの手前に来ますし、クラブフェースがオープンでアウトサイドから振り下ろしますと最下点はボールの先に来ます。

 

今、お話して来たことを正そうとするのはすべて

 

 

「クラブヘッドとボールが正しく出逢うため」

 

 

です。

 

どのようにそのことが達成されるかにつきましては様々な方法があります。

 

でも、私に言わせればその可能性を一番高めるのは

 

 

「正しく構えること」

 

 

だと思います。

 

アドレスのポジションは良いフォームのために必要なだけではなく、直接インパクトに関係します

 

クラブをある方法で持つのはインストラクターがそのように指導するからではなく

 

 

スウィングをしたときにクラブヘッドがボールにスクエアに戻ってくるようにするため

 

 

です。

 

 

 

 

◎ グリップ&アドレス

 

 

・・・ということで、まずはグリップです。

 

しかし、それは

 

 

全員が同じ方法でクラブを持たなければいけない

 

 

ということではありません。

 

それはスウィングした時にインパクトで

 

 

「正しくボールに戻ってくる形で持つ必要がある」

 

 

ということです。

 

正しい方向へクラブを振るには次の二つのことが大切になります。

 

まず、

 

 

「正しくクラブフェースを目標へ向けること」

 

 

そして

 

 

「目標に対して平行に構えること」

 

 

です。

 

それが最もボールを正しい軌道で振り抜く可能性をもたらします。

 

正しい入射角でボールを打つにはそれぞれ正しい「Grip(グリップ)」「Aim(エイム=目標に対しての向き方)」「Stance(スタンス)」そして「Posture(ポスチャー=姿勢)」が必要になります。

 

(それぞれの頭文字を取って)「GASP」と覚えてください。

 

それらがマズイとすべてがおかしくなります。

 

 

 

 

◎ スウィング

 

 

ボールはゴルファーの前方にあり、そして地面の上にあります。

 

ボールがゴルファーの前方にあることからクラブヘッドの軌道は「イン トゥ イン」になります。

 

クラブヘッドを「イン トゥ イン」に振るにはアドレスで正しい姿勢をとることがとても大切になります。

 

アドレスでの前傾を「頭を下げること」と誤ってしまいますと、スウィングの軌道が鋭角になりすぎてダフリがちになります。

 

さて、ボールはゴルファーの前方にあって、しかも地面にありますから、テークバックで回転(以後ターンと呼びます)するにつれてクラブヘッドを上下に動かすことになります。

 

そして私に言わせれば

 

 

ターンと腕と手のの調和が「タイミング」

 

 

ということになります。

 

 

私はよく言うんですが、

 

 

「スウィングのただ一つの目的は正しいインパクトをすること」

 

 

です。

 

それにはゴルファーを「彼らにとって」良いポジションに導くことだと思っています。

 

私は全員を同じ最初のポジション(※)に導くことはしません。そうしないでください。

 

※ 須崎註:アドレスのこと。

 

 

私はボールが正面にあって「イン トゥ イン」の軌道になることから「軽いドローボール」が望ましいと思っています。

 

「グリップ」と「スタンス」には関連があります。

 

「スライス」を直すにはスタンスをクローズにしてもらいます。

 

そうしますと自然にグリップは「フックグリップ気味」になり、「インサイド ストレート」に軌道になりやすくなります。

 

 

 

 

◎ レッスンについて

 

ゴルフを教えることについての実用性は「診断」「説明」そして「修正」にあるということを強調しておきたいと思います。

 

私は今までに会ったことのない生徒さん(のスウィング)に会うことが好きです。

 

なぜなら、それは私にとって「新しい経験」だからです。

 

新しい生徒さんを迎える際にはレッスンを始める前にその方の緊張を除く必要があります。

 

そしてその方のハンデキャップを聞いたり、プレーの強みや弱みを聞いたりして教える際の材料を提供してもらう必要があります。

 

ある人はユーモアに反応するかもしれませんし、ある人はより穏やかに教えてあげる必要があるかもしれません。

 

また、ある人はより威厳のある調子で教えてあげる必要があるかもしれません。

 

ですから、この仕事というのは

 

 

「人間」と向き合うセンス

 

 

が必要になります。

 

私はスウィングを直すレッスンをする時には飛球線後方からそのゴルファーのスウィングを見ます。

 

そして、

 

 

「どこへ向いて立っているか?」

 

 

ということと

 

 

「スウィングの軌道」

 

 

を見ます。

 

スウィングの軌道ボールがどこへ飛んで行ったかということがわかれば、天才にならずともクラブヘッドのことがわかります。

 

私にとって

 

 

✨「クラブフェース」✨

 

 

が一番重要な情報です。

 

スライスにしろフックにしろ、ボールが曲がっているゴルファーに正しくセットアップしてもらうことはとても難しいことです。

 

ですから、たとえばアウトサイドの軌道でスライスを打っているゴルファーがいたとしたら、私は

 

 

まずそのままのアウトサイドの軌道で「ひっかけ」が出るように

 

 

直します。

 

そうできれば、ゴルファーは左への引っかけに嫌気がさし、正しいセットアップに導くことができるからです。

 

私はゴルフというのは「ボールコントロール」だということがわかりました。

 

そして、ボールをコントロールするには

 

 

クラブをコントロールする必要がある

 

 

ということがわかったのです。

 

というわけで私は

 

 

「ボール」から「クラブ」、そして(ゴルファーである)「私」

 

 

 

という方向で取り組みました。

 

 

「ボールはどうなっている?」

 

 

 

「だからクラブはこうならなければならない」

 

 

そして最後に

 

 

「だから私はどうする」

 

 

というように。

 

 

ほとんどのゴルファーは「私」からはじめます。

 

 

ボールはウソをつきません。

 

 

ボールは曲がるとすれば「左」か「右」にしか曲がりません。

 

 

打ち出し方向を誤るとすれば「左」か「右」です。

 

 

そして弾道の高さに問題があるとすれば「高すぎる」か「低すぎる」ということです。

 

テークバックでは(実際に離れるのではないにしろ)ターンしてボールから離れる感覚があります。

 

私たちは「クラブヘッドの軌道がまっすぐであればまっすぐ飛ぶ」と考えがちですが、そのようにクラブを動かしますとテークバックではターンできずにダウンスウィングでは前傾が起き、そしてクラブフェースは開いてきます。

 

そして手首が返りますから右プッシュのボールや左へのチーピンが出てゴルフが非常に難しくなります。

 

次にテークバックでターンはするけれども、クラブヘッドを振り上げませんとダウンスウィングでインサイドから入りすぎるか、もしくは(反動で)右肩がかぶって下りてきます。

 

私はテークバックでは

 

 

「ターン」しながら「クラブを振り上げ」

 

 

ダウンスウィングでは

 

 

「振り下ろし」ながら「ターン」すること

 

 

を心がけてもらいます。

 

テークバックで早くに手首をセットするか、遅くセットするかはすべて個人的なことです。

 

重要なことは

 

 

アドレスで「ターン」ができる姿勢を取ること

 

 

「ターン」すること

 

 

「クラブをに動かす」こと

 

です。

 

テークバックでターンしてトップオブスウィングでクラブがセットされ、ダウンスウィングではまたターンすることが大切です。

 

ダウンスウィングでターンが入ってこないと、手の単独の動きが入ってきてしまいます。

 

トップオブスウィングではクラブは振り下ろしてきたときにちょうど芝に当たるような

 

 

「正しいプレーン」「正しい向き」

 

 

に入っている必要があります。

 

クラブヘッドが地面に突き刺さるような縦(アップライト)になりすぎたプレーンも好ましくありませんし、地面に触れないような横(フラット)になりすぎたプレーンも好ましくありません。

 

良いトップオブスウィングが完了したら「振り下ろす」ことです。

 

多くのゴルファーが「振り下ろす」ことなく、体を「ターン」させてしまっています。

 

ですから、トップオブスウィングからはターンすると同時に振り下ろしましょう。

 

(「ターン」のみ、「振り下ろすこと」のみといった)単独の動きは存在しません。

 

正しいアドレスを取ったらターンしながらクラブを振り上げターンしながら振り下ろす

 

これ以上の細かいことは必要ありません。

 

 

 

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さて、まだ続きますので残りは次回と致しましょう。

 

今回もお読みいただきまして有難うございました

 

 

 

※ 関連記事のご紹介

お読みになりたい方はタイトルもしくは「続きを読む」をクリックしてください。

 

 

『ゴルフインストラクター必見! ブッチ・ハーモンの教え(1)』

 

 

『ゴルフインストラクター必見! ブッチ・ハーモンの教え(2)』