今回も前回に引き続きましてブッチ・ハーモン氏も認める同氏のレッスン技術に大きな影響を与えましたジョン・ジェイコブス氏(イギリス)の講演会(※1)から学びましょう(※2)。

 

※1 出典:PGA 5th European Golf teaching and coaching conference ‘99 John Jacobs氏の講演 ”From the set-up to the impact” より

※2 以下は須崎が翻訳し、要約したものです。各見出しは須崎がその内容から設けたものであり、実際の講演の中では登場しないことをご了承ください。

 

 

 

◎ ゴルフを教えること

 

 

私は7~8年前に「Tour School」から招待され、行ってきました。

 

その頃はニック・ファルド(※1)とデビッド・レッドベター(※2)が大きな成功を収めていた頃でした。

 

※1 ニック・ファルドにつきましてはご興味のある方は本投稿最下部にございます「関連記事のご紹介」をご覧ください。

※2 デビッド・レッドベターはニック・ファルド選手全盛時のコーチ。

 

二人にとって彼らの取り組んだことは非常に正しかったのですが、それはあまりにも細かいことでした。

 

それはファルドとレッドベターの二人にとっては非常に正しかったことですが、レッドベターはニック・プライス選手を教えるときにはファルドを教えていたときとは違うふうに教えていました。

 

 

ボールを打つことはゴルフの中で比較的やさしい部分ですが、

 

 

「ゴルフをプレーすること」はとても難しいこと

 

 

です。

 

「悪いキック」に見舞われる。

 

「クラブ選択を誤る」・・・そしてスコアを落とす。

 

そうなるとメンタルの部分に立ち行ってきます。

 

「私の妻でさえ、私のひどいゴルフでの悩みに比べたら大したことではありません」(←ジョーク😝)

 

あと2ホールで5打差のリードで迎えたティーショットがOBとなる。

 

そういうことが誰にも起こることなんです。

 

ですから、私がレッスンしている時には「ゴルフというゲームの50%も教えていない」と思っています。

 

良いセットアップを教えたりすることは非常に簡単です。

 

「診断」をし、私は瞬間的に何を言うべきかがわかります。

 

そして、次に「説明」になりますが、「説明」はうまくないといけません。

 

それは「見せてあげること」を伴っている必要があります。

 

「何が間違っていて」「良くなるには何が求められているのか」ということを見せてあげることが必要なのです。

 

さて、その後に「修正」に移るわけですが、それは生徒さんの「ポジションを変えること」と言ってさしつかえないでしょう。

 

そこでゴルファーに「二つ以上のこと」を依頼することは出来ないわけですから、正すべき「正しいポジション」をしっかり把握することが大切になるわけです。

 

<中略>

 

チップショットは低い弾道ですから、クラブヘッドの軌道は比較的地面に近い状態(※)になります。

 

クラブヘッドが地面に近く、低く保たれると低い弾道になります。

 

※ 須崎註:入射角が浅いということ。

 

ピッチショットは高い弾道ですから、クラブヘッドの軌道は比較的鋭角になってきます。

 

「こういうクラブヘッドとボールのコンタクト」を得たかったら「こういうアドレスを取る」というふうに教えます。

 

 

 

 

◎ パッティングについて

 

 

パッティングでの仕事というのは

 

 

(A)ラインを見つける

 

 

(B)その「ラインに沿って」、「正しいスピード」で「転がす」

 

 

ことです。

 

 

それが「ボールがどうなりたいか」ということですね。

 

それでは道具であるパターはどうなる必要があるのか?

 

パターはボールを一定の適切な速度で正しい向きに通り過ぎる必要があります。

 

人びとは私に聞きます。

 

 

「パッティングは肩で行うんですか? どこで行うんですか?」

 

 

・・・と。

 

私は答えます。

 

 

「パッティングはパターヘッドでやるんです」

 

 

・・・と😁

 

 

 

 

◎ Q&A

 

 

◆ Q.ビギナーに対して左打ちと右打ちをどのように決めますか?

 

 

A「どちらが自然か?」「どちらが心地いいか?」「どちらがうまく出来るか?」を聞いて決めてもらいます。

左で打ちたい人に右打ちを勧めることはありません。

 

 

 

◆ Q.ビデオについて

 

 

A.ビデオはどのくらい直すかという程度を示すにはとても有益なものです。

 

一方、問題点としてはインパクトでの「クラブフェース」の状態がわからないということがあります。

 

 

 

◆ Q.グリップの種類(※)については何を勧めますか?

 

※ オーバーラッピング/インターロッキング/ベースボールグリップ

 

 

A.私はグリップの型についてはこだわりません。

 

 

そのグリップで「インパクトでクラブフェースがどうなるか?」だけに関心があります。

 

私は初心者に教えるときには正しいグリップの型にはこだわりません。

 

「間違っているグリップをしているとインパクトでどのようになるか?」を見せて上げるにとどめます。

 

 

 

◆ Q.ジュニアの初心者をどのように教えますか?

 

 

A.はじめ、スウィングについては教えません。

 

好きなプロ、彼の中のヒーローを真似するように教えます。

 

ジュニアを教える際には「頭」で覚えさせるようなことをしてはいけません。

 

 

 

 

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さて、世界ゴルフランキング1位(2018年10月現在)のダスティン・ジョンソン選手を教えるブッチ・ハーモン氏も大変参考にしたジョン・ジェイコブス氏のレッスン哲学・・・いかがだったでしょうか。

ジョン・ジェイコブス氏はマスターズを2回🏆優勝🏆しているホセ・マリア・オラサバル選手の面倒を長い間見ていました。

これだけ、シンプルにゴルフの要点を教える人が日本でおなじみがないのは不思議です。

 

今回もお読みいただきまして有難うございました

 

 

※ 関連記事のご紹介

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『ゴルフから学ぶ生き方のヒント (4)』