今回はシリーズ初回として「『正しさ』は万能か?」いう切り口からゴルフのヒントをご提供したいと思います。

 

 

❏ 「正しさ」偏重の時代

 

昨今、科学の発達に伴いましてデータやデータから構築された筋書きが重宝されています。

 

それはそれでもちろん良い面があるわけですが、気をつけなければならない点は

 

「そういったものだけで最良の結果が得られる」

 

と思い込んではいけないということです。

 

データ自身は改ざん等の誤りがないとしますと、それは「事実」を示すひとつのものという意味合いで間違いなく「正しいもの」です

 

しかし、その「正しいもの」を積み上げていったら「正しいもの」になるか?といいますと、そうとも限らないのです。

 

ここで「何をもって『正しい』」と言うかは、それ自体が深い問題になりますので今回は置いておきます。ご容赦ください。

 

仮に今回は簡単に「正しいこと」=「人の役に立つこと」としておきましょう。

 

たとえば非常に単純化された例としまして、飲食店の経営者が素晴らしいシステムを導入して全従業員と顧客の細かいデータを得ることが出来たとしましょう。

 

そのデータを元にAI(人工知能)で経営方針を作ってお店を経営したら、「お客さんに役立つ」という正しさの指標の一つとなる売上の増加は割と高い確率で達成されるでしょうか?

 

私はそうはならないと思います。

 

データはデータでその役割はありますが、この経営者があらゆることに関する完璧なデータを持っていたとしましても、たとえばお店に出向いて実際に従業員、お客さん、料理等の様子を見て感じること・・・人間臭いことですね・・・がなければせっかくの経営方針を作ってもうまくいかないと思うのです。

 

つまり、

 

 

「データだけではすべての真実は得られない」

 

 

と私は感じます。

 

「正しいこと」が「正しいこと」を生むとは限らないということは次の仏教にまつわるお話の例から学ぶことが出来ます。

 

 

 

❏ 「正しい」ばかりに結果が出ないこともある

 

 

ある村に病気を治す名人のお婆さんがいました。

 

このお婆さんは

 

 

「応無所住而生其心」

 

※ 出典:金剛経  読み方:「おうむしょじゅう にしょうごしん」 

 

 

という言葉を唱えて病を治していたのですが、ある時、有名なお坊さんがその村を通りかかり、お婆さんの唱えていることばを耳にするとなんとお婆さんは

 

「大麦小麦 二升五合」

 

と唱えているではありませんか。

 

お坊さんは

 

「婆さん、それはな、正しくは『おうむしょじゅう にしょうごしん』と言うんじゃよ」

 

 

と教えてあげました。

 

お婆さんはさっそく言葉を改めました。するとどうでしょう・・・。

 

 

さっぱり病気が治らなくなった😰

 

 

のです。

 

お婆さんが元の「大麦小麦 二升五合」に戻すと再び村の人の病は治るようになりました。

 

・・・というお話です。

 

 

❏ 言葉の意味

 

 

それではご興味のある方は、ここで今回登場しました「応無所住而生其心」という言葉の意味を学びましょう。

 

この言葉は書き下し文にしますと

 

 

「応(まさ)に住(とど)まる所(ところ)無(な)く而(して)其(その)心(こころ)を生(しょう)ずべし」

 

 

となります。

 

 

【須崎のチョット解説】

 

私はこの言葉とその意味するところを本当は世の中の大勢の人に知っていただきたいんですがね・・・残念ながら、一般的に仏教は生活と切り離されていると思い込まれていますから、知りうる機会が少ないんですね😭

 

実にもったいない😫

 

この言葉とご縁が結ばれた皆さんは是非、この言葉の意味を理解してゴルフのみならず、実生活に役立てることにしましょうネ😉

 

この言葉は

 

 

心の用い方の極意を語っている言葉

 

 

なんです。

 

私は20年以上にわたって「心」について学んで来ましたが、

 

 

「この言葉にすべてが凝縮されている」

 

 

と言っても過言ではありません。

 

それでは言葉の意味を解説しますね。

 

この言葉は

 

 

「心を一箇所にとどまらせること無く常に次の心を生じさせる余地を残しておきなさい

 

 

という意味です。

 

そうすれば「目の前の状況に応じて最善の一手を打つことが出来ますよ」という意味なんですね。

 

 

 

【須崎のもうチョット深く解説】

 

たとえばあなたが戦国時代に生まれて、いま合戦場にいて戦っていたとしましょう。

 

心が何かに止まる・・・そうですね、

 

「あっ、あの武将馬🐎が変わったな? どうしてあんな馬に変えたんだ?」

 

と心がその武将の馬に止まったとしましょう。

 

そうしますと、あなたに降りかかる次のことに一瞬、自然な・・・ということは適切ということでもありますが・・・対応が取れなくなります。

 

このことを「スキができる」と言います。

 

 

「現代は戦国時代じゃないから、心を止めてもいいじゃないか?」

 

 

と思われるかもしれませんが、とんでもありません。

 

この世で戦国時代も平和な時代も心の使い方に違いはありません。

 

スキがあっていい一瞬なんてありません。

 

矢に刺さったりはしませんが、お子さん、ご主人、奥さん、恋人に対して適切な対応が取れずに落馬したり、心が負傷🏥したりすることはありえますよね。

 

また、一国民として自分にスキがありますと適切に選挙で議員さんを選べなくなって、その結果、国がおかしくなり、自分の身に降りかかるということも考えられます。

 

日頃、私たちは心が一箇所に止まる習慣がついてしまっています。

 

その癖自体が危険であるとともに心の使い方としてはふさわしくないことを知って、少しずつ練習をして行くと良いでしょう。

 

 

 

❏ ゴルフへの応用

 

 

さて、今回は

 

 

「正しい」ことが必ずしも期待している「正しい」結果を生むものではない

 

 

ことを一緒に見て👀きました。

 

これをどうゴルフに活かしましょう・・・?

 

 

◎ 情報への向き合い方に活かす

 

いろいろな役立て方があると思いますが、一つには「情報」についての向き合い方に活かすことができると思います。

 

次に一例を挙げましょう。

 

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ゴルフの理論に

 

 

「D プレーン理論」

 

 

という理論があります。

 

これは簡単にご説明しますと

 

 

「ボールの打ち出し方向はインパクトでのクラブフェースの向きで決まり、そのクラブフェースとインパクト時のクラブヘッド軌道(※)のズレの分だけ球が曲がる」

 

※ スウィングプレーンではありません。

 

という理論です。

 

これはゴルフ界の「天動説から地動説」への変更と同じ位の大きな衝撃的😱な理論なんです。

 

この理論の前までは

 

 

「ボールの打ち出し方向はクラブの軌道で決まり、最終到達地点はインパクトでのフェースの向きで決まる」

 

 

と長い間にわたって言われていましたからね。

 

私も当然間違っていました😰

 

「D プレーン理論」は証拠の映像もありますから、これは事実で正しいです。

 

実に尊い発見です。

 

しかし、次のことも知っておかれないとバランスがおかしくなるでしょう。

 

先日私は世界のトッププロを教えている著名な先生が世界的なトッププロである生徒さんと球を左から右へ⤵曲げるショットの解説をしている昨年(2017年)の画像を見ました。

 

その時、その現トッププロは「D プレーン理論」ではなく旧来からの方法で、

 

 

「スタンスは打ち出し方向に取り、フェース向きは目標に、そしてスウィングはスタンスの向きにしましょう」

 

 

というように説明していました。

 

そして、その選手はナイスショットを放っていました。

 

このことはつまり、

 

 

理論的には誤ったことを行っても期待した結果が出る

 

 

ということを物語っています。

 

もちろん、現実の瞬間には「D プレーン理論」の通り、クラブフェースは打ち出し方向へ向いていて、ちょうどよいクラブフェースの向きと、クラブヘッドの軌道のズレがインパクト時に起こっているんでしょう。

 

しかし、旧来の科学的には誤っている方法のイメージで動いて正しい結果を得ることが出来ているというのも事実です。

 

また、過去の往年の名手や名コーチの多くも球を曲げる際には旧来の科学的には誤った方法で成功を得てきたことも忘れてはいけません。

 

先ほど、ご紹介したお婆さんの例を思い起こさせます。

 

ご紹介した例だけではなく、皆さんがゴルフ⛳をされる中でこのお話を知っていらっしゃると、

 

 

「おっ⚡ これもあのケースだな」

 

 

と気づいて迷路にはまらずにゴルフの腕前を上げていけると思いますので、是非、ご自分でも今回のお話の例になることを探してみてください。

 

最後に今回のお話は科学を軽視している上に立ってのものではないということをご理解くださいね😉

 

・・・ということで、今回はいかに正しい情報でも期待する結果を損なうケースもあるということを一緒に学びました。

 

今回もお読みいただきまして有難うございました