今回は『1番アイアンはどこへ?』というお題でお話させていただきます。

 

すみません、おそらく、今回の寺子屋講義は皆さんの日頃のプレーに直接には役立たないです😨

 

今からゴルフを始める方やここ10年くらいの間にゴルフを始めた方は、おそらく「1番アイアン」の存在をご存じないかと思います。

 

そうしますと、

 

「番号は1番から振るものなのにアイアンはなぜ3番や5番からなのか?」

 

という疑問❓❓も浮かびそうです。

 

もともと「1番アイアン」というのはありました。

 

別名を

 

「ドライビングアイアン」

 

と言います。何だか響きが何だかいいと思いませんか?

 

 

 

私がゴルフを始めた1980年代はまだプロの中には1番アイアンをバッグに入れている選手もいました。

 

当時の飛距離の出る選手は、「1W、3W、1番アイアン~SWにパター」というクラブ構成だったのです。

 

1番アイアンのロフトは15度~16度で、私もその昔は所有していましたが、地面からはまったく打てませんでした😥

 

そのようなクラブなので、プロでさえ、1番や2番のアイアンはやさしいモデルを入れる選手が多かったですね。

 

中でも人気があったのが、

 

PING社のEYE2

 

 

 

というモデルでした。

 

PING社のクラブはこの寺子屋の講義でも結構登場してきますが、創業者のカーステンさんは一体どれだけ名器を発明したことでしょうか・・・本当にすごい方だと頭が下がります。

 

このEYE2モデルはアイアンセット自体が初心者から世界の一流プロまで使用できるアイアンで、しかもサンドウェッジ&ロブウェッジがまた超名器(※)という1番アイアンからすべてが優秀という恐るべきモデルだったのです

※ サンドウェッジ/ロブウェッジは復刻版が発売されております(2017年現在)

 

ただ、日本人のゴルファーの多くは「形が好きになれない」「構えただけでダメ」というゴルファーが多く、日本では販売成績が今ひとつでした。

 

米国シニアツアーのチャンピオンズツアーで優勝争い常連のベルンハルト・ランガー選手がレギュラーツアーを戦っていた頃に使用していましたね。

 

また、1988年のマスターズ・トーナメントを優勝したスコットランドのサンディー・ライル選手も使用していて、他の選手のドライバー並の飛距離を飛ばしていました。

 

このとんでもなく難しい1番アイアンですが、往年の名手として挙げられるのはゴールデンベアこと

 

ジャック・ニクラウス

 

でしょう。

 

彼は1980年代に日本のトーナメントに出場していますが、その時、練習場の隣打席で打っていた日本人プロの5番アイアンと同じ高さのボールを1番アイアンで打っていたという逸話が残っています。

 

ゴルフ史上、1番アイアンでの最高の一打はそのジャック・ニクラウス選手の1972年の全米オープン決勝日の優勝のかかった名門ペブルビーチゴルフリンクスの名物ホール17番ショートホールでの1打でしょう。

 

このホールは最終日にはバンカー越えにピンが切ってあるために止まる1番アイアンが要求されるのですが、彼はそれを見事にやってのけ、バーディーを奪い、優勝を確実なものにしました。

 

私の脳裏に残る1番アイアンの使い手は他に、

 

◯ セベ・バレステロス選手

◯ グレッグノーマン選手

◯ イアン・ウーズナム選手

◯ トム・ワトソン選手

◯ 倉本昌弘選手

◯ 尾崎将司選手

 

がいます。

 

倉本選手の1番アイアンも当時有名でしたね。

 

またジャンボ尾崎選手が1番アイアンを入れていた試合は少ないのですが、東名カントリークラブで行われていた「ゴルフダイジェスト トーナメント」では入れていることがあり、私の記憶に間違いがなければ例えば16番ホールの打ち下ろしのPar4のホールや続く17番ホールPar4のティーショットで使用していました。

 

そのジャンボ尾崎選手の1番アイアンはアイアンセットの名器「Jumbo MTN Ⅲ」よりも少しやさしい「J’s アイアン」でした。

 

東名カントリークラブをラウンドした時、私は同じ1番アイアンを仕入れて「ジャンボ気分で」16番、17番のティーショットを打ちました(← どれだけミーハーなのでしょう😰)。

おっと、おっと、お話が脱線してしまいました😅

 



 

コースの変化により、プロの試合で長距離(240~270ヤード)からでも、グリーンに止める必要が出てきまして、「1番アイアン」は弾道の高い「4番ウッド」や「5番ウッド」、「ユーティリティー」にその座を取って代わられました。

 

もう一つ、「1番アイアン」がその座を追われた理由があります。それは

 

ボールの飛距離性能が上がるにつれてボールのスピン量が減ったこと

 

です。

 

スピン量の減少に伴い、アイアンに比べ、スピン量の多い、「ウッド」や「ユーティリティー」が重宝されるようになったのです。

 

ところで、2番アイアンも1番アイアンと同じ運命を辿っています。

 

ただ現在でも、1年に2度ほど、飛距離よりも正確性を問われ、風の強いコースで行うことの多い、「全英オープン」「全米オープン」で2番アイアンが活躍します。

 

数年前、日本の女子プロゴルファー福嶋晃子選手も2番アイアンをバッグに入れていました。

 

私はその✨生の弾道✨東京よみうりカントリークラブで見る機会に恵まれたのですが、他の女子プロのドライバーを遥かに越す、それは見事な見事な弾道でした。

 

タイガー・ウッズも長い間2番アイアンを入れていましたが、5番ウッドに替えて久しいですね。あのヘッドスピードの速いウッズでさえも、5番ウッドに変更するのですから、「2番アイアンの立場も危うし」ということですね。

 

ちなみにタイガー・ウッズがティーショットで地面をはうような低〜い2番アイアンを打つことがあったのですが、そのショットを「スティンガー」と言います。

 

ご興味のある方は↓をどうぞ。

※ Youtube画像になります。削除されていましたらゴメンナサイ。

 

 

現在は

 

3番アイアンが1、2番アイアンと同じ道をたどっている状態

 

です。

 

 

 

今回もお読みいただきまして有難うございました😃

また一緒に楽しみましょう!!