『シャフト基礎講義:ゴレだけ知っておけば(1)』

 

 

今回からシリーズで「シャフトに関する基礎知識」についてお話をさせていただきます。

 

特別マニアでもない限り、とりあえず「これだけ知っておけば十分!」という内容をお届けしますので、この機会に是非、しっかり整理してみてください。

 

シリーズ初回の今回は「シャフトの4つの要素」と最初の要素であります「重量」についてみていきたいと思います。

 

 

シャフトについて考える際にはまず「シャフトの4つの要素」に分類されることからお始はじめになることをお勧めします。

 

それでは早速、その「4つの要素」についてお話しましょう

 

 

 

 

 

❑ シャフトの4つの要素

 

その要素とは次の4つとなります。

 

 

◆ 重量

 

重量はもうご説明の必要はありませんね。シャフト単体での重さのことになります。

 

 

 

◆ 硬さ

 

こちらもご説明には及びませんね。文字通り「軟らかい」あるいは「硬い」といったシャフトの硬さのことになります。

 

 

 

◆ 調子

 

こちらはおなじみのない方には「??」となる要素かもしれません。「シャフトのどの部分からしなるか」というそのしなる点のことになります。

この「調子」も「重量」、「硬さ」に劣らず、シャフト選びの際には重要な要素になります。「キックポイント」と呼ばれることもあります。

 

 

 

◆ 素材

 

素材については細かく調べますといろいろとありますが、ここでは「カーボンシャフト」「スチールシャフト」だけ頭に入れておきましょう。

 

それでは次にそれぞれの要素について学んでいきましょう。しっかり押さえましょうね。

 

 

 

 

 

❑ シャフトの重量

 

重量につきましては一般的に30g台から130g前後まで100gの幅があります。

 

120〜130gの最重量帯のものは「スチールシャフト」になります。

 

最近は技術の進歩で本当に重量が軽くなってきました。

 

今後、シリーズの講義の中で(重量も含めて)「シャフトの相性は人それぞれ違う」ということをお話することになろうかと思いますが、それでもこの記事をお読みになっていらっしゃる方には「一つの基準」(※)が欲しいという方もいらっしゃると思いますので、ここでアベレージゴルファー用の基準を以下にお示ししたいと思います。

※ あくまでも現段階(2017年12月時)での一つの基準です。また技術の進歩と共に今後基準が変化することもあることをご了承ください。

 

 

 

◆ メンズ

 

◯ ウッド       50g前後

 

◯ アイアン(1)  60g前後(カーボンシャフト装着の場合)

◯ アイアン(2)  90g前後(スチールシャフト装着の場合)

 

 

 

◆ レディース

 

◯ ウッド       40g前後

 

◯ アイアン      50g前後(※)

 

※ レディースのアベレージゴルファーは一般的にヘッドスピードが速くない方が多く、カーボンシャフトのものがふさわしいのでメーカー側もレディース用の「スチールシャフト付」のものは市販しておりません。ヘッドスピードがドライバーで42m/秒を出すことのできるレディースゴルファーはメンズ用のスチールシャフト付クラブも候補に入れましょう。

 



 重量についての注意事項⚠

 

◯ 軽いのがベストとは限らない

 

シャフトが軽いと確かにヘッドスピードは出やすくなりますが、テンポが合わなかったり、安定性にかけて弾が散って結局飛距離が落ちるということも起こり得ます。

 

ゴルフというゲームには「一発の飛び」ではなく「再現性」という安定が大切なので、「あなたに合った重量がベスト❗」と言えます。

 

ただし、安心してください。

 

大手メーカーの市販のシャフトは「多くのゴルファーに合う」ように設計されていますので、あなたがそうシリアスにゴルフに向かうのではなく、「エンジョイ😄できれば」というスタンスでゴルフをされるのであればご自分に合う重量を知る必要はございません。

 

市販のクラブでよほど合わない方「自分に最適の一本を!!」という方はいろいろなシャフトを試打してごらんになるといいでしょう。

 

 

◆ プロの世界もシャフトは軽量化の方向

 

プロの使用するシャフトも軽量化して来ています。

 

2000年前後にゴルフ界の超スーパースターだったタイガー・ウッズ選手1997年のデビュー時にはトゥルーテンパー社製のダイナミックゴールドという120g超のシャフトをドライバーに装着していました。

 

ちなみに私、須崎も1993年頃までは同じシャフトをドライバーに装着していました。

 

そのシャフトを装着したドライバーは350g前後の重量がありました。

 

ちなみに今回発売されるXXIO テンのドライバーの重量がどのくらいあるかご存じでしょうか?

 

270gです。

 

実に80gもの差があります😱

 

さて、1997年にはそのような重量級のドライバーシャフトを装着していたタイガー・ウッズですが、その後、数種類のシャフトを使用後、80g前後のシャフトへ変わり、そして70gを切るシャフトへと変わりました。

 

 

 

 

 

❑ シャフトカフェ☕

 

それではお土産話として皆さんにおなじみの2選手のシャフトとその重量をご紹介しまして今回の講義を終えることにしましょう。

 

 

◆ 松山英樹選手のシャフト

 

松山選手のシャフトはグラファイトデザイン社製DI-8というシャフトで硬さTX(Tour X)という日本仕様にはないモデルでツアー用のシャフトです。松山選手はこのシャフトを長年愛用しています。

 

 

 

 

重量は86gです。日本でも手に入りまして、シャフトだけで💰¥35,000以上します。

このDI2009年発売ですから、発売以来8年も経ちますが、今でも人気のあるシャフトです。

 

実は須崎が何十本とシャフトを試して見つけたマイシャフトでもあります。

ちなみに須崎はDI−6という松山選手よりも軽いもので重量は65gと松山選手のものよりも20gも軽いです。

 

 

 

◆ 鈴木愛選手のシャフト

 

賞金女王になりました鈴木愛選手のシャフトは契約先のPING社Alta J50というシャフトで硬さSのものです。

重量は53gです。

 

PING社の市販シャフトは癖がなく、比較的しっかりしているのでアベレージゴルファーで比較的ヘッドスピードのあるゴルファーはお試しになる価値あり!ですよ。

 

 

 

 

 

❑ 今回のプチまとめ

 

 

 

◯ シャフトを考える際には「4要素」に分類しよう。

 

◯ 4要素=「重量」、「硬さ」「調子」「素材」

 

◯ 軽いシャフトが良いとは限らない。

 

◯ 市販のシャフトは癖がなく万人向け

 

◯ プロの世界もシャフトは軽量化に傾きつつある。

 

 

 

 

次回は「硬さ」についてお話することにしましょう。

 

今回もお読みいただきまして有難うございました😃

また一緒に楽しみましょう!!

 

※ システムメンテナンスのため、本ブログは今回の投稿(2017年12月1日付)をもちまして数日間更新ができない状態になります。

日頃、お楽しみいただいておりますみなさまには恐れ入りますが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

投稿再開の折にはこれまで通りのご愛顧を賜れば幸いです。

(株)DEPARTURE GOLF 須崎秀明