『アプローチ:意識はどこに置くか?』

 

 

今回はアプローチをする際にアベレージゴルファーが意外に知らない大切なことについてレッスンしましょう。

 

 

 

【アプローチの際の意識の向けどころ】

 

例えばピンまで20ヤードのアプローチをすることになったとしましょう。

 

多くのアベレージゴルファーは

 

「20ヤードのアプローチをしよう」

 

と思います。

 

 

つまり、

 

ピンフラッグ⛳までの距離を意識

 

します。

 

 

ところが、これは

 

 

「アプローチ上手にならない意識のし方😥」

 

 

なんですね。

 

 

単純にピンに対して打つという意識ではなく、

 

 

① ピンから逆算して「落とし所」を決め

 

② クラブと打ち方を決め

 

③ たとえば「10Y先の落としどころまで打つ」

 

 

という考え方をなさることをお勧めします。

 

 

 

・・・というわけで、同じ20ヤードのアプローチでも

 

 

上手でない人は「20ヤード先」を意識

 

し、

 

上手な人は「10ヤード先」(※)を意識

 

するという違いがあるわけです。

 

※ 上記例の場合。この距離はさまざまな要因で変わります。

 

 

 

アプローチの際のゴルファーの仕事はあくまでも

 

「落とし所に落としてあげる」

 

なんです。

 

 

少しアプローチに取り組まれたり、レッスンをお受けになられたアベレージゴルファーの多くが

 

 

「10ヤードだったら振り幅はこのくらい」、

 

 

「20ヤードであれば振り幅はこのくらい」

 

 

ピンまでの距離での振り幅を覚えようとしますが、それでは問題が起こってしまうんですね。

 

さて、どうしてだと思いますか?

 

 

・・・それは

 

その時々によって、落ちてからのボールの「ラン」(※)が異なってくるから

 

です。

 

※ ラン:ボールの転がりのこと。

 

 

仮にピンまでが同じ距離でもボールが地面を転がる際の以下の条件の違いで落下後のボールの転がりに違いが出ることは皆さんにも想像できますよね?

 

◇ 雨でぬかるんでいる

 

◇ 干上がっていて地面が硬い

 

◇ 「落としどころ」からピンまでが上り傾斜

 

◇ 「落としどころ」からピンまでが下り傾斜

 

 

そうしたわけで、ピンフラッグを意識するのではなく、「落としどころ」を意識するということを習慣にしていただくことをお勧めします

 

 

 

 

 

 

 

【サービスレッスン】

 

「落とし所を意識してそこにボールを落とすことに集中しましょう」

 

と私がお願いしますと時折返ってくる言葉があります。

 

それは

 

「先生、落としどころの大切さは分かりましたが、私プロじゃないのでその『落としどころ』に落とせないですよ」

 

という言葉です。

 

一見、もっともらしいことのようですが、そうではないんですね。

 

なぜか、それは

 

人はもともと「距離感」を持っているから

 

です。

 

たとえば、

 

ゴルフや野球をしたことのない方に2m先のゴミ箱にゴルフボールを放っていただくこと

 

をお願いするとします。

 

そうしますと、そのゴミ箱に入るかどうかはともかくとしまして、その方が一生懸命狙っているのに

 

◇ 足元にボールを落としてしまう 

 

◇ 10mも放ってしまう

 

ということは起きません。

 

その方はもちろん野球のセンスに長(た)けた方でもないですし、事前に練習をしていただいたわけでもないのに、なぜ、それほど間違わずにゴミ箱の周辺にボールを放ることができるのでしょうか?

 

それは

 

ご自身も気がついていない「距離感」をお持ちになっていらっしゃるから

 

です。

 

また、私が落とし所までの適正な振り幅の2倍の大きさの素振りをして初心者のお客様に「これで落とし所に行くと思いますか?」とお伺いしますと必ず

 

 

「それでは大きいと思います」

 

 

とおっしゃいます。逆に適正な振り幅の半分の大きさの素振りをして同じ質問をしますと、

 

 

「それでは小さいと思います」

 

 

とおっしゃいます。

 

 

 

アプローチの際には

 

この生まれ持った距離感

 

を使うのです。

 

 

 

「近くの距離はいいかもしれないけれど、50ヤードもあったらボールを放る自信はないわ♫」

 

という言葉が聞こえてきそう👂ですが、ご心配なく・・・。アベレージゴルファーの皆さんであれば「落としどころ」を設定するアプローチは20ヤード以内で十分です。

 

「半分上げて半分転がす」とした場合、10ヤード(約9m)ほど「だいたい放ること」ができれば十分です。

 

それ以上の距離のアプローチは以下の3点の理由でアベレージゴルファーのレベルであれば「落としどころ」のご心配は無用です😃

 

◇ ピンまでの距離が遠いため(※)

※ 距離感が出しづらく、利用が難しくなります。 

 

◇ バックスピン量が増え、「転がりが少なくなる」のでピンに近い一定の距離に落とすことが出来、都度落とし所を決める必要がほとんどないため

 

◇ ピンまでの距離が長く、そこまで往復している時間的余裕がないため

 

 

さあ、今回は「アプローチの際は『落としどころ』に意識を持っていきましょう」ということで話を進めてまいりました。

 

最後に注意事項⚠です。

 

「落としどころ決め」「落としどころに集中する」ために余計な時間をかけることは出来ません。

プレー中に工夫して時間を捻出(ねんしゅつ)して進行⏰に影響が出ないようにする注意が必要です。

 

お願いしますね

 

 

 

今回もお読みいただきまして有難うございました😃

また一緒に楽しみましょう!!