『事実を知ろう! 無理なことを追うのはやめよう!!』
今回はあなたのゴルフを不必要に「遠回りさせないため」のレッスンです。
私がお客様にラウンドの状況とレッスンのご要望をお伺いしますと、「ドライバーを修正してほしい」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
もう少し、詳しくお伺い👂してみますと
「ドライバーを使用した11回は飛距離はともかく、フェアウェイもしくはその近辺に行って良かったのだけど、3回はうまく打てずにラフに行ったということで、その3発のショットのミスショットをなくしたい」
ということです。
これまで多くのアベレージゴルファーに接してまいりましてこうしたご要望をしばしばいただきました。
そして、このようにご希望になられるゴルファーは比較的スコアの多いゴルファーに多いということが一つの特徴です。
もちろん、ゴルフでも腕前を上げたい⤴のであれば。
ショットの結果を少しでもよくするために練習をすることは欠かせません
が、ゴルフのショットに
「完璧の連続」というものはない
ので、自分の素質と練習量とを考慮した「各ショットをどこまで磨くことが出来るのか?」という「目標の落としどころ」を知りませんと努力がゴルフ上達に直結することなく無駄😥になります。
それでは「真実」を少しばかりお話することで私の申し上げようとしていることをご理解いただけるものと思いますので、先に話を進めてみようと思います。
これからプロの選手の例を引き合いに出して行くのですが、今回は「日本男子ツアープロ」を例にします。
2009年の時点で日本の男子ツアープロと言われる選手は
2,000人超
います。このことを頭に置いておきましょう。
❑ フェアウェイキープ率からわかること
ご存じない方のためにご説明しますと、ティーショットのフェアウェイキープ率というのはPar4のミドルホールやPar5のロングホールでティーショットが
「フェアウェイに残った割合を示すデータ」
です。
それでは現時点(2017年10月17日現在)の日本男子ツアーのフェアウェイキープ率1位の選手と100位の選手を見てみることにしましょう。
◆ 日本男子ツアー✨1位✨
稲森 佑貴選手 71.53%
◆ 日本男子ツアー 100位
平塚 哲司選手 46.65%
<日本ゴルフツアー機構 ホームページより抜粋>
【須崎の解説】
稲森選手の71.53%という数字はショートホールを除く14回ティーショットをして「10回」フェアウェイに行くという確率です。
残り「4回」はランキングトップの稲森選手でさえ、フェアウェイを外しているということになります。
2,000人超の男子ツアープロの中でティーショットがものすごく上手な選手がこのくらいだということを頭に入れておく必要があります。
平塚選手の46.65%というのは14回の内、半分の「7回」はフェアウェイに行かないということです。
数字だけを見ていると誤解が生じるかもしれませんが、2,000人超の100番目(※)ですから、平塚選手がどれほどスゴイかということもしっかり理解してくださいね。
※ 厳密に申し上げれば、ティーショットだけを取り出してみれば平塚選手よりも上手だけど、他の部門が上手でないので試合に出場することができず、数字に残らない選手はいる可能性がありますが、その点はご容赦ください。
ちなみに松山英樹選手が参戦している世界最高峰のPGAツアーの同データを覗(のぞ)いて👀見ましょうか?
データは2017年度のものです。
◆ PGAツアー✨1位✨
ライアン・アーマー選手 72.70%
◆ PGAツアー 100位
ジョン・ラーム選手 60.63%
<PGATOUR ホームページより抜粋>
【須崎の解説】
アーマー選手の72.70%という数字はショートホールを除く14回ティーショットをして、やはり「10回」フェアウェイに行くという確率です。
残り「4回」は世界最高峰でプレーするこの部門ランキングトップの選手でさえ、フェアウェイを外しているということになります。
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ツアーの選手がティーショットでフェアウェイに運ぶことに出来る確率を一緒に見てまいりましたが、いかがでしたでしょうか?
さて、それでは続きまして、もう一部門ご一緒にデータを見てみることにしましょう。
次に皆さんにご紹介させていただくのはパーオン率です。
❑ パーオン率からわかること
ご存じない方のためにご説明しますと、パーオン率というのは
Par3のショートホールであれば「1打でグリーンをとらえる割合」、
Par4のミドルホールであれば「2打以内でグリーンをとらえる割合」、
Par5のロングホールであれば「3打以内でグリーンをとらえる割合」
を示すデータです。
それでは現時点(2017年10月17日現在)の日本男子ツアーのパーオン率1位の選手と100位の選手を見てみることにしましょう。
◆ 日本男子ツアー✨1位✨
ハンジュンゴン選手 72.84%
◆ 日本男子ツアー 100位
谷口 徹選手 59.78%
<日本ゴルフツアー機構 ホームページより抜粋>
【須崎の解説】
ハンジュンゴン選手の72.84%という数字は18回グリーンを狙って「13回」グリーン⛳に乗る確率です。
そのハンジュンゴン選手でも「5回」はグリーンを外しているということになります。
2,000人超の男子ツアープロの中でアイアンショットをはじめとしましたグリーンを狙うショットがものすごく上手な選手がこのくらいだということを頭に入れておく必要があります。
谷口選手の59.78%というのは18回の内、半分の「7回」はグリーンに乗らないということです。
これも数字だけを見ていると誤解が生じるかもしれませんが、2,000人超の100番目ですから、(谷口選手は「こんな数字でスゴイと言わないでほしい」と叱られそうですが😅)谷口選手がどれほどスゴイかということも思い出してくださいね。
ちなみにこちらもPGAツアーの同データを覗(のぞ)いて👀見ましょうか?
データは2017年度のものです。
◆ PGAツアー✨1位✨
マーティン・フロレス選手 70.64%
◆ PGAツアー 100位
スペンサー・レビン選手 65.56%
<PGATOUR ホームページより抜粋>
【須崎の解説】
フロレス選手の70.64%という数字はという数字は18回グリーンを狙って「13回」弱グリーン⛳に乗る確率です。
残り「4回」強は世界最高峰でプレーするこの部門ランキングトップの選手でさえ、グリーンを外しているということになります。
❑ あなたの疑問への回答
さて、ここまでのお話はご理解いただいたとしても、
「う〜ん、毎週テレビのゴルフ中継を見ているけれど、数字以上にプロは確率高くフェアウェイをキープしているし、グリーンも外さないような気がするけれど・・・??」
としっくりされていらっしゃらない方もいらっしゃるかと思います。
勉強熱心なゴルファーほど、ゴルフの中継も欠かさずにご覧になりますね。
一般的な試合の中継に登場する選手の人数は15名前後でしょうか・・・。
この中継に登場する選手は2,000人以上ものプロの中で、
「その週、最も旬を迎えているプロ」
と言えます。
ふだんはフェアウェイキープ率やパーオン率でトップの方の選手にかなわない選手でも「旬」を迎えますとフェアウェイキープ率100%、パーオン率100%ということも起こります。
毎週役者が入れ代わるツアーを観戦しているとそのような選手ばかりをご覧になっているわけですから、プロは「ほとんど曲がらない」、「ほとんどグリーンを外さない」、「毎回パットが入っている」などと錯覚するようになります。
あなたが目を丸くしてそのショットの正確性などをご覧になっていたその選手が、あなたが別の選手のプレーに舌を巻いている数カ月後にグリーンをとらえられずに予選落ちしていることをあなたは考慮に入れていないのです。
そして、いつのまにかあなたの中にも「『旬』のプロを基準とした」漠然とした目標が出来上がって、練習場やコースでその「幻の目標」に挑戦することになっていくのです。
さあ、ここまでお話してまいりまして非常にゴルフが上手なプロでさえ、(年間を通したら)「そんなものなのか」ということがおわかりいただけたのではないかと思います。
今回のお話をお読みになる前のご自分が目標としていた「目標」が非現実的、あるいは無理だった😅ということに気が付かれた方もいらっしゃると思います。
もし、そのようにお気づきになられたとしますと、ゴルフがお上手になる可能性が高まりますヨ♫
ゴルフに対する見方が変わっていらっしゃる上に「真実」をご理解された
ので、
自ずとそのことを土台にして工夫をされて行かれる
でしょうからね😉
今回もお読みいただきまして有難うございました😃
また一緒に楽しみましょう!!