<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(10)

ゴルフに関係なさそうな話で知らないうちにメンタル強くなる新しい時代のメンタル強化法

 

『技』だけを磨いてもあなたの実力はフルに発揮されません。こちらの法話をお読みいただいて『心』もバランス良く磨いて実力をフルに発揮しましょう!!

 

※ はじめてお読みいただく方はまず『<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(プロローグ)』の記事からお読みいただくのが効果的です。上の記事名をクリックください。

 

 

🍀 新しい時代の「悪」を「善」に変える法(2)

 

前回は七里和尚の「悪」「善」に変えたお話をさせていただきました。

 

今回はこういうお話をご紹介させていただきたいと思います。

 

 

精神の栄養になる昔話】

 

そう遠くない昔に、一家三人か四人で住んでいるご家庭がありました。子どもさんが大きくなってきたので、いよいよ広めのマイホームを購入しようとご主人も奥さまも貯金に励んでいて、奥さまはお子さんに「どういうお家(うち)がいいかなぁ」なんて話しかけながら夢見ていました。

 

頭金が貯まりかけたとある日、玄関先に見ず知らずの男性が訪ねてきまして「妻子が食べていけなくなったので、お金を貸してください。必ず返しますから」とご主人に泣きつきました。

 

その時、一家そろって家にいたので応対に出たご主人がどのようにするか、皆が聞き耳を立てていました。するとご主人は見ず知らずの人に「これ持って行きなさい」と貯金を全部渡してしまったのです。

 

「本当に有難うございます。必ず返しますから」と借りに来た人は言い残して帰って行きました。

 

しかし、待っても待ってもお金が返ってくる気配はありません。借りた人からの連絡もありません。そのうち、家の中の雰囲気が悪くなり始めました。「お父さん、人がいいのにも程があるわよ! 見ず知らずの人にあんな大金をポ~ンと渡しちゃってさ。あの人は詐欺師ですよ! ウチはお金をだまし取られたんです!」・・・というように。しかし、お父さんは黙ったままでした。

 

日が経つうちに奥さまは「もう済んだことでクヨクヨしてもしかたがない。もう一度はじめから貯(た)めなおそう!」と前向きに思うようになりました。

 

ご主人と奥様はそう高くはないお給料をやりくりして貯金に励みました。そして奥さまは空き時間にパートに出かけて貯金をしていきました。ある時、奥さまは自分が貯めた貯金を株に変えますと、その株が短期間に値上がりしてちょっとした額になりました。

 

その頃から奥さまは「こんな家に住みたいな」というイメージをすることが習慣になります。そしてその習慣を続けながら、数年経つうちにまた家が買えそうな頭金の額になってきました。ある日、奥さまが近所を散歩していますと自分がイメージしていた通りの土地を見つけます。

 

しかし、どう計算してもその土地を購入して家を建てるにはあと数百万円足りません

 

「ああ、あそこの土地は本当に理想なんだけどなぁ~。でも、どうやりくりしても購入できなさそうだわ」

 

と奥さまは非常に残念がりました。

 

そんなある日、玄関のベルが鳴ったので奥さまが出てみますと知らないご婦人が立っていました。そのご婦人は次のように言いました。

 

「大変失礼ですが、○○さんのお宅でしょうか? 本日はお叱りを承知の上でお伺いしました。私は△年前にそちらからお金を貸していただいた者の妻です。主人がお宅様からお金をお借りしたにも関わらず、これまで何のご連絡を申し上げずに誠に申し訳ございませんでした。主人は数年前に先立ちましたが、私と子供はそちら様からお貸しいただいたお金のお陰さまで今日まで生きて来ることが出来ました。本当に有り難うございました。そして、遅くなりましたが、お借りしたお金も貯めることができましたので本日、お返しに上がりました」

 

ご婦人が去った後に手渡した封筒の中を数えてみましたら、何と奥さまが「足りない」と思っていた金額ピッタリだったということです。

 

こうして、その一家は念願のマイホームを購入出来た上に奥さまと子どもさんはお金を借りに来たご家庭を救ったご主人の想いを正しく理解したのでした。

 

私たちは「自分が何であるか?」ということを知るために生きています。

 

そして人生の様々な出来事を通じまして「その答え」を得ているのです。今回のこのご家族の場合、まずご主人がお金を貸さないという選択もありました。また、奥さまが一生ご主人を許さず、離婚したり、お金をためずに投げやりに使うという選択もあったわけですが、ご主人は借りに来た人の言葉を信じ、また奥さまもご主人の取った行動と「一時お金を失ったこと」を前向きにとらえなおしたのです。

 

そうしたことが数年後のこの体験を生み出したのです。このご夫婦は自らが「愛」であることを証明したと言えるでしょう。

 

 

Don’t Worry. Be Happy🍀

 

今回もお読みいただきまして有り難うございました🍀

<2019年8月16日法話>

 

 

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