<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(28)

ゴルフに関係なさそうな話で知らないうちにメンタル強くなる新しい時代のメンタル強化法

 

『技』だけを磨いてもあなたの実力はフルに発揮されません。こちらの法話をお読みいただいて『心』もバランス良く磨いて実力をフルに発揮しましょう!!

 

※ はじめてお読みいただく方はまず『<プロゴルファー向け> メンタルを養う法話(プロローグ)』の記事からお読みいただくのが効果的です。上の記事名をクリックください。

 

 

🍀 トラ」から教わる精神の力

 

8月31日までの3日間の法話は「包括的意識」に関するお話でしたが、その最後の法話ではこの人生は幸せなとき楽しいときなども含めて、いつでも戦場であるという観方(みかた)から「包括的意識」の大切さについて触れました。

 

その中で相手に対処する【行動】という「目に見えるもの」「色」(しき)と言いましたね・・・覚えていますか?)は【心】という「目に見えないもの」「空」(くう)と言いました)と密接な関連があって、だからこそ、行動の基盤になる「心」「精神」のことを学ぶことが大切なんだということついても一緒にてまいりました。

 

今回は「精神」(=心)「武術」(=力<ちから>)の関係について、もう少し理解を深めて行きましょう。

 

そちらの法話では柳生但馬守宗矩(やぎゅうたじまのかみむねのり)が登場しました。そして、過去の法話では沢庵(たくあん)和尚の名前が出てきました。この二人は共に徳川三代将軍家光の時代に幕府に仕(つか)えていましたので、お互いに知り合いで沢庵和尚但馬守(たじまのかみ)の精神の方面での先生だったんですね。その二人の面白いエピソードがございますので今回はそちらをご紹介させていただきたいと思います。「精神」(=心)「武術」(=力<ちから>)についての感覚が得られると思いますよ

 

 

精神の栄養になる昔話

 

 

ある時、将軍家光のもとに献上品としてトラ🐯が贈られて来ました。当時ではとても珍しかったのは言うまでもありません。

 

そこで、トラのお披露目(ひろめ)が江戸城でされることになりまして、家光自身と側(そば)で勤める者たち、武士をはじめとした関係者が参加してトラ🐯を観賞することになりました。

 

トラ🐯は檻(おり)の中で行ったり来たりして落ち着きがありません。そして、時折、低いうなり声を上げて鋭い牙(きば)を見せたりしていました。一同は「おお! これがトラか!!」👀と見入っていました。

 

しばらく経ちますと将軍家光がいじわるにも

 

 

このトの檻(おり)の中に入ることのできる

勇気ある者はおらんか?」

 

 

と言いました。参加者の多くが「指名されてはたまらん」と先生に当てられないように下を向く生徒たちのように😅 顔を上げずにジッとしていました。

 

将軍家光はなおも言いだしたことを引っ込めずに

 

「では、、そちはいかがじゃ?」

 

但馬守(たじまのかみ)を指名しました。但馬守は幕府剣術指南役(けんじゅつしなんやく)としてのプライドがありますから、「ハイ」と了解しました。

 

檻(おり)に入る前に但馬守は気を整え精神集中し威厳(いげん)をもって檻(おり)に入って行きました。

 

集まっていた人たちは「ドキドキ」💓しながら様子を見ていましたが、多くの人たちは「見ていられない」😔と下を向いていました。

 

しばらくしますと、観衆から

 

 

さすがは但馬守だ!!」

 

 

という声と同時にどよめきが起きました。・・・というのも、トラ🐯がおとなしくなったからです。但馬守は威圧感をもってトラ🐯の周りを一周し、檻から出てきました。汗びっしょり💦です。

 

家光のたくらみはまだ終わりませんでした。

 

 

他に入れる者はおらんか?」

 

 

と言いました。

 

また一同下を向く😔状況になりました。家光は続いて

 

 

和尚、そちはどうじゃ?」

 

 

沢庵(たくあん)和尚を指名しました。実は家光は自分の精神の師匠である和尚に日頃、いろいろと精神の修行として懲(こ)らしめ鍛えられていたのです。そこで「日頃の仕返し😝」とばかりに指名したわけですね。

 

家光の「勘弁してほしい」と断る予想に反して和尚は「ハイ!」と即答で答えて精神統一もせずにふだん歩くように檻(おり)に向かって行きました。

 

観衆は

 

 

「ああ、ああ、もう和尚はおしまい((+_+))だよ。但馬守だからこそ、無事に帰ってれたけど、和尚みたいなふつうの人が入ったら、食われるに決まっているよ。ああ、もう見ていられない😔」

 

 

と大多数が下を向いていました。

 

和尚は檻に入って行きました。観衆の緊張😨は頂点に達しました。でも、和尚が檻に入っても特段大きな異変はありません。下を向いていた人たちや目を閉じていた人たちも、目を開けて檻の方に目を向け始めました👀

 

・・・するとどうでしょう?

 

トラ🐯は仰向(あおむ)けになってお腹(なか)を出して、和尚に撫(な)でてもらっているではなりませんか? 先ほどまで「ウ~」とうなっていたトラ🐯は気持ちよさそうに「ゴロゴロ」言っています。和尚が「じゃあ、また👋」と出て行こうとしますとトラは寂(さみ)しそうな仕草を示しました。

 

・・・というお話です。いかがですか? 「心」(=「精神」)と「力」「力関係」(笑)について少しイメージがわきましたでしょうか? 

 

ここで大切なことは和尚が私たちとは違う達人や天才だと思わないことです。私たちの中にも和尚と同じ能力が平等に眠っています「心」を磨くことで徐々にその能力が現れて来ます。

 

 

Don’t Worry. Be Happy🍀

 

今回もお読みいただきまして有り難うございました🍀

<2019年9月3日法話>

 

 

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